静岡の、とある療養施設に行ってきました。
病院っていうよりも、山の上にあるちっちゃ町的なイメージです。
視覚的な変形や身体障害のみられる病気なんだけど、昔は伝染性の強い病気だと信じられていたようで、現在も隔離施設状態にあります。

そこで、今日はお神輿がでて、入所している人も外にでてくる場面がありました。
ふと目にとまったのは、車椅子に座る包帯を目にまいたおじいちゃん。
わたしは、「この病気では角膜の知覚障害で失明する人もいるんだった…」なんて、昨日下調べしたことを思い出していました。

彼はお神輿の音を聞いて、「わっしょい!わっしょい!」と子供のような笑顔で叫びました。
見ることのできないお神輿を想像して、ずっと聴くことのなかったお祭りの音を聴いて、看護士さんに「声かれちゃうわよ」と言われるまでわっしょいを繰り返すおじいちゃん。

言葉にはうまくできないけれど、こみあげてくるものがありました。

それだけ。
それだけなんだけど、大切なこと。

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