こうやって、好き勝手書くのは楽しい。
でも、金が絡むとそうはいかない。

本を買う=それなりの期待があってお金を出す

だからやっぱり売る以上、なるべく多くの人の期待を裏切らないものを書きたい。
もちろん、人によって受け取り方が違うから万人受けするなんてありえないけど。


出版したものに対しての御意見が寄せられた。
もう少し読み応えあるかと思ってたけど残念だと書かれていた。

おなか痛くなっちゃうほど辛かった。
泣きたかった。
みんなが認めてくれるなんて思ってたわけじゃない。
ただ否定的な意見を目の当たりにして平然としてられなかったということ。


テーマから企画考えて、ひとりで調べて原稿書いて。
精確な原稿じゃないとダメだから、大学のときみたいに懸命に勉強して。
広く読みやすいようにと思ってたくさん頭を悩ませて。
100万部も出るっていうもの作ってる重圧に耐えて。
あれやこれや赤入れられたり書き直させられたりしながら頑張って。
理不尽なダメだしくらって「じゃあお前書けよ!」と思いつつ必死に耐えて。
写真や表紙決めるのにもすごく苦労して。
ほかの仕事もたくさん抱えてるし、おろそかにしないようにバランス取って。
残業もたくさんして。

たくさんたくさん頑張って、やっとできあがったものだった。
でも、いつもといろいろタイミングが違うこともあって売れ行きが思ったほどよくない。
その極めつけがこの意見。


でも、わたしがした苦労なんて受け手はどうだっていいこと。
書いた人間が若輩者だから、知識も半端なら仕事も半端でどっちも未熟だからって
「あーそうですね。しょうがないですね。」
って許してくれるわけじゃない。
だって受け手のほとんどが書き手がわたしだということを知らないのだから。

受け手には、書きあがった・でき上がったものがすべてなわけで。
それができる過程なんてどうでもいい。
5分で書いても、100時間かけて書いても受ける人間はわからない。

書き手ってものすごく辛いものじゃないかと思った。
もちろんつくり上げれば、苦労した分成長に繋がるのは間違いない。
でもそれに比して、自分に受けるダメージもでかい。
つくってる段階からダメージ受け続けて、出してからもダメージ受けて。
今はそれに耐えるだけの度量もなければ、心に余裕もない。
ダメージを超えられない。
正直、もう来年はやりたくないとすら思う。


そう考えると、名前だして本書いてる人たちって半端ない精神だよね。
好きで書いてるにしたって、スランプとか校正とかものすごく辛いものだと思うし。
公然とウェブサイトで名前出されて批判されるのってこれよりもっと辛いはず。
自分は本当に、メンタルが弱い臆病な人間だ。

それに比べて、姉貴はすごい。
書きたいという想いに一本筋が通ってるイメージ。
きっとダメージ受けても負けない人だと思う。
勝てる相手だと思ったことはないけど、やっぱり勝てそうもない。

コメント

奈央
2010年8月20日20:44

おつかれ!
君はまだ若いんだから、次に活かそうぜ!次次!
飲もうぜ!

もえ丸
2010年8月21日10:58

To.奈央ねい

あっ姉貴!ありがとう(ペコリ)
飲みながら、どうやって校正や批評を乗り越えてきたのか聞かせてください。
残念だったと言いつつも400買ってくれるって恐ろしいよね。